肥後伝統 東肥(とうひ)赤酒
赤酒とは、酒税法上「その他の雑酒@」に分類されるお酒で、その製法により「灰持(あくもち)清酒」ともいわれ、弱アルカリ性になります。時間の経過により自然と赤色を帯びることから、【赤酒】と呼ばれるようになったようです。
さてこのお酒、「赤酒」と同じ「灰持清酒」は、平安時代の律令制度を定めた延喜式に用いられ、「黒貴」の名で製法が記されています。日本には古くから赤酒のようなお酒があったようですが、熊本では安土桃山時代に加藤清正が熊本城を築いた頃には、既に庶民の酒として愛用していたという記録が残されています。
江戸時代になると、細川藩主により【肥後のお国酒】jとして保護され、他の藩の酒は「旅酒」として入ってくるのが禁止されていました。当時は赤酒のみが熊本の酒だったのです。つまり、宇土に住んでいるときに、父親の晩酌中、今後のための練習として少し飲んだかもしれない・・・と想像できます。(←かなり無理やりな想像)
香りは独特で、口当たりはトロッとなめらかで甘ったるい。味は養命酒+赤玉ワイン÷2に似た感じですが、みりん代わりの料理酒にもなり、正月にはお屠蘇やお神酒として親しまれています。ちなみに熊本は、味噌も醤油もお酒も甘いんです!
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