肥後伝統 東肥(とうひ)赤酒

赤酒とは、酒税法上「その他の雑酒@」に分類されるお酒で、その製法により「灰持(あくもち)清酒」ともいわれ、弱アルカリ性になります。時間の経過により自然と赤色を帯びることから、【赤酒】と呼ばれるようになったようです。

さてこのお酒、「赤酒」と同じ「灰持清酒」は、平安時代の律令制度を定めた延喜式に用いられ、「黒貴」の名で製法が記されています。日本には古くから赤酒のようなお酒があったようですが、熊本では安土桃山時代に加藤清正が熊本城を築いた頃には、既に庶民の酒として愛用していたという記録が残されています。

江戸時代になると、細川藩主により【肥後のお国酒】jとして保護され、他の藩の酒は「旅酒」として入ってくるのが禁止されていました。当時は赤酒のみが熊本の酒だったのです。つまり、宇土に住んでいるときに、父親の晩酌中、今後のための練習として少し飲んだかもしれない・・・と想像できます。(←かなり無理やりな想像)

香りは独特で、口当たりはトロッとなめらかで甘ったるい。味は養命酒+赤玉ワイン÷2に似た感じですが、みりん代わりの料理酒にもなり、正月にはお屠蘇やお神酒として親しまれています。ちなみに熊本は、味噌も醤油もお酒も甘いんです!
瑞鷹(ずいよう)酒造
熊本市川尻町1丁目3-27
くまもと工芸会館の裏
TEL096−357−7251
FAX096−357−8959
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熊本には昔から、【赤酒】という独自の色と味のあるお酒があります。もしかしたら、天草四郎時貞として元服した時に飲んだのかもしれません。
四郎も飲んだ? 肥後の赤酒